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しかし誠二の協調性の無さはどうすれば良いのだろう? ……地道に根気強く接していくしかないだろう……戦闘力そのものは、トップクラスなのだから。プラス思考で考えよう。うん、そうしよう。
だが、勇樹の戦闘力の低さについては……『……しかないだろう』という楽観論すら見えてこない……本当に、何か解決策があるのだろうか?
(よくもまあ……私を蹴落としたいからって、こうも問題のある人ばかり集めたもんだわ)
自然と一枝は、空恐ろしい笑みが顔に広がるのを自覚する。
もっとも、勇樹に関してだけは自分が引き受けたのだから、文句は言えないが。
あの銃が、彼を守ってくれないだろうか?
校長室の扉をノックし、返事も待たずに一枝は足を踏み入れた。
そこには体躯の引き締まった壮年の男性が椅子に身を沈め、書類にペンを走らせていた。
「神一枝、報告に参りました」
男性は眼を一枝に戻す。その右眼は濁っており、光を放っていない。
「ん? いつ入って来た?」
「……ちゃんとノックはしました、校長」
そうか? と首を捻りつつ提出された資料を見やる。
神孝弘。共鳴体撃破数歴代十七位、接近戦型『インヴィテイション』の中でも、五指に入る実力者。しかし、十二年前にテロリスト一味との戦いで右目を失明。現在はこの職に就いている。
幹部の九割は『制服組』と言われる、共鳴体との実戦を経験していない者達だが、そんな中で孝弘は実戦を知る数少ない上位者だ。
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