インヴィテイション
    脳ドッグ
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序章 憎む理由
誓約
サイン
邂逅
武器
自己紹介
難題
難題2
不協和音
双剣
選択
理由
前代未聞
浦沢
夢2
制御
制御2
弱点
戦う理由
天敵の巣窟
戦う理由2
難題3
父の死
赤点
退学?
落第通告?
活路
活路2
悪足掻き
NEWS
 資料を抱え、一枝は肩を落とし校長室に向かっていた。  白髪を掻き揚げ、抱えている資料を見やる。  原朱実、十六歳、女性。 (う〜ん……エネルギー総量は高いけど、コントロールに難あり、か……『グリンガム』は動いてたけど、操作が難しそうだったし)  コツを教えるのは、少々てこずりそうだ。  紙を捲ると、栗山誠二の名がそこにはあった。 (……神経適合率は八十二%で、今回の生徒の中ではダントツのトップだけど……)  資料に書かれている、『協調性に難あり』の文字に眼を落とす。性格検査をした際に、協調性の項目で最低点を記録したのも彼。神経適合率の高さがなければ、まず間違い無く不合格になっていただろう。  難しい顔で三枚目。白名香。  資料に書かれている年齢は二十三歳。 (エネルギー総量もそこそこあるし、コントロールが良い……でも、性格検査では引っ込みがち、消極的って出ていたけど……どうして『インヴィテイション』になったのかな? 大学も出ているのに)  大人しい感じの人間が入学してくる事はままあるが……いつもビクビクしている彼女とは、コミュニケーションをきっちり取る事がキーポイントになりそうだ。  そして……四枚目……八神勇樹……溜息が自然と出てしまった。 (……神経適合率は最低ラインの五十%をかろうじて越えている程度……エネルギー総量も並み以下。コントロールは並み、状況判断力が高いのが、救いと言えば救いだけど)  今回の生徒の中で、予想戦闘能力の最低点を出したのが、勇樹。  全員が何かしらの欠点を抱えている。  朱実に関しては、時間さえかければどうにかなるだろう。むしろ、エネルギー総量の高さからいって、コントロールのコツさえつかめば、前途有望な『インヴィテイション』になるだろう。  香は……自信はないが、コミュニケーションさえ取れれば、なんとかなる。身体能力は高水準なのだから。