インヴィテイション
MENU
序章 憎む理由
誓約
サイン
邂逅
武器
自己紹介
難題
難題2
不協和音
双剣
選択
理由
前代未聞
浦沢
夢2
制御
制御2
弱点
戦う理由
天敵の巣窟
戦う理由2
難題3
父の死
赤点
退学?
落第通告?
活路
活路2
悪足掻き
NEWS
 「え?」 「……おい」 「ちょ、ちょっと待って!」 「……あの……」  いきなりの宣言に当惑する勇樹、不機嫌そうに腕を組む誠二に、朱実は慌てて声を発し、香は青い顔をしつつも小声で尋ねる。 「どうしてここで全員が一緒に生活しなきゃいけないんです?」  勇樹は論理的に一枝を論破しようと問いかけるが、 「『インヴィテイション』にはチームプレーが要求されるケースが多々ある。皆は―誠二君と朱実ちゃんは別だけど―赤の他人。そんな皆が、皆を知るには、一緒に生活するのが手っ取り早いでしょう?」  逆に、論理的に言い寄られてしまった…… 「……え、えーと、それは」 「僕は嫌だぞ」  しかし、ここに子どものような反応を示す少年が一人。  苦り切った表情で呟く誠二だ。そんな誠二をこれまた苦虫を噛み潰した顔付きで見やる勇樹。 (……共同生活をしなきゃいけない主因は、きっと、コイツの協調性の無さだな)  その思い込みが事実である事を、勇樹は知らない。あくまで『主因』であり、『全て』ではないという事も、勇樹は知らないが。 「あんたがそんな事言うからでしょう! 大体あんた、札幌高校に進学してんじゃなかったの?」 「うるさい、聞きたくない。黙っていろ、このヒステリック」 「ひ、ヒステリック?! じゃああんたは何なのよ!」  朱実の説教をやり過ごすべく、誠二は耳を塞ぎ頑強に抵抗する。  香は自分の身体をギュッと抱き締めているだけ。  一枝と眼が合う。眼が、疲れ切っていた。  勇樹は、少しだけ、この新米の教官に同情した。