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「ええと、それじゃあ自己紹介をお願いします」
普通、自己紹介をしてから武器を決めるのではないだろうか? 彼女が若いせいか、勇樹は一枝の教官としての能力をどうしても疑ってしまう。
「原朱実、十六歳です。趣味はお菓子作り。こいつとは中学の時、同じクラスメイトでした」
そう言って誠二を見やる朱実。
そんな朱実と資料を見比べる一枝。
「……栗山誠二、十五」
ムスッとした顔付きで呟き、誠二はそれきり黙り込む。
それを見て朱実が何か注意しているが、一枝は難しそうな顔で黙り込んでいる。
「し、白名……香、です……二十三歳、です……か、空手を、少ししていました……」
……今にも消えそうな声……
そんな彼女と資料を交互に見つめる一枝の顔に困惑が広がる。
「八神勇樹、十八歳。よろしくお願いします」
勇樹は頭をさげ、そつなく紹介をした。もし、彼が顔をあげていれば、彼女の動きが固まった事に気付いたかもしれない。
「え、ええ、神一枝、年は二十歳。『インヴィテイション』に就いて五年になります。教官は今年が始めてです。よろしくお願いします」
挨拶を終えると、彼女は勢い良く頭をさげた。
「えーと、それでは皆さんには、これから一年間、一緒の部屋で生活して貰います」
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