インヴィテイション
MENU
序章 憎む理由
誓約
サイン
邂逅
武器
自己紹介
難題
難題2
不協和音
双剣
選択
理由
前代未聞
浦沢
夢2
制御
制御2
弱点
戦う理由
天敵の巣窟
戦う理由2
難題3
父の死
赤点
退学?
落第通告?
活路
活路2
悪足掻き
NEWS
 浮いて、たった数歩歩いただけなのに、身体が重い。銃を撃った時も、身体がだるく感じられたが、その比では無い。 (武器やマント使うと、体内の電磁波を中和線に変換する事でエネルギーを消費するってのは講義で聞いちゃいたが……)  ……聞くのとやるのとでは、大違いだ。  どうして香はあんなに走り回る事が出来て、誠二は浮き続け、朱実もあんな疲れそうな浮き方を維持出来るのか? 「大丈夫、ですよ」  肘に手を突き、重い腰を上げる。疑問は胸のうちにしまいこみ、勇樹は疲労の濃い顔色で答えた。 「……じゃあ、お願いするね」  そう言って、一枝も宙に浮き、香よりもずっと早い速度で空を走破しはじめる。  ……五日前は、仮想共鳴体と戦い、自身の攻撃力のひ弱さを知った。共鳴体の急所である電磁核を撃たなければ、まず、一撃では仕留め切れまい。 今日は今日で、スタミナの無さを知った。数分休んだのに、いまだに回復しない事からも、回復力もそう無いらしい。  ……こんなんで、借金を返せるのだろうか?  返す前に、死んでしまう確率の方が高いのでは?  いや、そもそも、スクールを卒業出来るのか? 浮かび続ける朱実と誠二を見つめ、勇樹はどうしようもない不安を胸に抱えていた。