インヴィテイション
MENU
序章 憎む理由
誓約
サイン
邂逅
武器
自己紹介
難題
難題2
不協和音
双剣
選択
理由
前代未聞
浦沢
夢2
制御
制御2
弱点
戦う理由
天敵の巣窟
戦う理由2
難題3
父の死
赤点
退学?
落第通告?
活路
活路2
悪足掻き
NEWS
 「まったく! こんな事故は前代未聞ですぞ!」 「いかに優秀な『インヴィテイション』と言っても、教師として優秀であるかどうかは別問題という事ですな」 「校長。この問題に対し、どう責任をお取りになられるのですか!」  職務室では、七人の男性が円卓を囲んでいた。そして、円卓の椅子に座らずに、立っているのは白髪の女性。一枝である。 「……申し訳ございません」 「謝ってすむ問題ではないのだよ!」  頭が禿げ上がった男性が卓に拳を叩き付ける。 「まあ、今回は犠牲者が出なかったのが幸いですね」  しかし、その剣幕もどこ吹く風。孝弘は涼しげな声で返答した。 「校長! 犠牲者が出なかったのは単に運が良かっただけです!」 「比留間氏の仰るとおりです! 校長!」 「責任問題ですよ、これは!」  六人の怒号に、孝弘は眼を閉じ、無言でしばらく聞き入り。 「ふむ……では、あの班編成を推し進めたのは誰でしたかな」  この一言で、黙らせた。 「は、班編成の件がどうしてここで」 「責任。確かにその通り。私、神孝弘の不徳と致す所」  黙殺し、ゆっくりと瞼を開けた。 「何しろ、皆様方が推し進めた班編成の結果がこれですからな。それを管理、注意出来なかったのは確かに、私の責任」  一言一言、噛み砕く。 「私は、この班編成でよろしいのかと、何度も確認を取りました……これでは事故が起こりかねない、と再三申し上げたはず。あれほどアンバランスな配置は校長について四年、教師時代八年、計十二年を通して見た事がありません」 校長権限を用いてでも、班の再編成をすべきでしたかな。  一言を紡ぎ、全員に、鷹のように鋭い眼光を放ち、 「共に責任を取って頂けますね? 特にこの班編成を強硬に主張なされた工藤、比留間、朝倉の三氏は」  六人の中でも、恐らくは発言力の高い人物を名指しする。 「そ、それは責任転嫁という」 「委員会へ資料を提出しましょう。その方が、より公正な判断を仰げるでしょう。栗山誠二、原朱実、白名香、八神勇樹の詳細なデータを」  孝弘の言葉が、彼等にとっては致命的にまずいものだったらしい。六人は互いに目配せを始める。