インヴィテイション
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序章 憎む理由
誓約
サイン
邂逅
武器
自己紹介
難題
難題2
不協和音
双剣
選択
理由
前代未聞
浦沢
夢2
制御
制御2
弱点
戦う理由
天敵の巣窟
戦う理由2
難題3
父の死
赤点
退学?
落第通告?
活路
活路2
悪足掻き
NEWS
 頷き、納得しつつ、 「もう……私のような被害者を、これ以上、出したくないんです。だから、その……今回は……出過ぎた真似を」  ぼそり、香は呟く。  その一言で、勇樹は場に固まった。  頭をさげ、香は去る。カンカン、と階段を下りる音が聞こえてくるが、勇樹は声もかけなければ後ろも振り向かない。  復讐。 どうして自分は、香が『インヴィテイション』になった理由を、そう思ったのだろうか?  復讐を考える人間が、他者を思いやれるだろうか?  他者を思いやれないような人間が、あの状況で、誠二を助けようなどと言い出す訳が無い。  なのに……どうして、『私のような被害者を、これ以上、出し無くないんです』ではなく、『共鳴体に対する復讐』と自分は考えたのだろう?  どうして、そんな自分本位な理由を考えたのだろう? 「……他人の理由は、関係無いさ」  俺は、俺のためだけに戦う。  借金を返すためだけに戦う。  闘う理由は、それで充分なはず。  ……仕事で日に日に痩せていった母の姿は、今でも覚えている。  ……そう……俺は決めたんだ!  ゴツッ、と鈍い音が壁から響く。  晴れた夜空は何も言わず、そんな勇樹を見届けるだけ。