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「? どういう……」
十未満のレベルは、個人的な特訓という意味合いで新入生でも自由に操作出来るのだが、十以上は、一ヶ月が経過し、一定の成績をおさめた生徒の学籍番号か、もしくは教官の持つコードを入力しなければ実行出来ないように、安全対策状、作られている。
「……え?」
だから、まさかこんな事が起こるとは思わなかっただろう。
バスンバスン! 突然、何の前触れもなく、パネルがショートするのと同時に、周囲にバチバチと放電が走ったのだ。
そして……
〔レベル十五のラウンドをスタートします〕
シュミレーションルームの放送に勇樹は眼を剥く。
「ちょっと待て! レベル十以上は俺達じゃ出来ないように」
「面白い。退屈してたんだ」
対称的に誠二は不敵にも口の端をつりあげ、双剣を構え、『スキャンニング・アイ』の機能をオン。
この状況にも、香は青い顔でパネルをいじっている。どうにかこの事態を終わらせようとしているのか。
背後に人型の共鳴体が形勢され、バチバチ音をたてている右腕を振り下ろそうとしている事にも気付かずに。
「くっ!」
咄嗟に勇樹はホルスターから『ハウル・オブ・ヒート』を抜き、銃弾を放つ。
牙を剥く三発の銃弾はしかし、共鳴体の腕の一薙ぎで弾かれてしまったのが、『スキャンニング・アイ』は無情にも映し出している。
呆然としかける勇樹を脇目に、誠二は共鳴体の懐に入り込む。双剣の一方で腹部を切り裂き、もう一方を急所と思われる胸に突こうとしたが、標的は攻撃をしかけられたのも構わず右手を突きだす。
誠二は頭髪を掠め取られつつバックステップ。鋭い双眸で共鳴体を睨み付ける。
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