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一定の周波数を発する電磁波によって作られた共鳴体。ここでは、コンピュータがその指令を送り、擬似的な仮想共鳴体を作り出す。
そのシュミレーションルームで、
「……あいつ……本当に新人なのか?」
ヘッドギアに装備されている『スキャンニング・アイ』を通して、辛うじて視認出来る、共鳴体。そして、誠二の姿。
神経加速をした誠二の速度は驚異的で、やすやすと標的の懐に入り込み、あるいは背後に回りこみ、双剣『クエス・アンド・アンサー』を振るっている。
共鳴体を組成する電磁波に、剣から放たれる『中和線』を叩き付ける事で生じる破砕音が響く中、誠二は剣を納めた。
設定されているレベルは七……新人が最初に行う仮想共鳴体のレベルは、どんなに高くても、三か四と聞いている。
〔レベル七、クリアです〕
機械的な声が室内に響くと、誠二は勇樹に眼を向けた。
それに気付いた勇樹は、
「栗山! 勝手な行動を取るなって一枝さんが言ってたろ!」
言い募るが、誠二はヘッドギアの機能―『スキャンニング・アイ』―をオフにし、ちらりと眼を向けただけだ。
「おい! 聞いてんのか!」
「うるさい。剣に異常がないかどうか調べてるんだ。黙ってろ」
その物言いに、勇樹はカチンと来たのか、
「なんだよその言い方は! お前なあ、自己中過ぎるぞ!」
「無能な連中と群れる趣味は無い」
「……テメェ!」
ストレスと睡眠不足の疲れを吐き出すように叫ぶ。
それで気付かなかったのだろう。シュミレーションルームの共鳴体レベル操作パネルが、どこかおかしい事に。
それに気付いた香が、ピポパポ、とボタンを押し、手動で元に戻そうとするが……途中でパネルが停止してしまった。
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