インヴィテイション
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序章 憎む理由
誓約
サイン
邂逅
武器
自己紹介
難題
難題2
不協和音
双剣
選択
理由
前代未聞
浦沢
夢2
制御
制御2
弱点
戦う理由
天敵の巣窟
戦う理由2
難題3
父の死
赤点
退学?
落第通告?
活路
活路2
悪足掻き
NEWS
 スマートなフォルムのヘッドギアを被った勇樹の顔には、クマができていた。凄く眠そうだ。 「……勇樹君……昨日は、眠れなかったの?」  演習場に呼び集められた他の三人は、疲れているようには見えない。誠二は仏頂面だし、そんな誠二を朱実がたしなめ、香は相変わらず怯えた顔付き。昨日と全く変わらない。  変わっているのは……勇樹のやつれ具合。 「……はい、眠れませんでした」 (……あれで眠れる奴がいるなんて……)  誠二の無愛想を朱実が叱るのでうるさい事この上無い。  就寝時間になってようやく眠れると思ったら、朱実の馬鹿でかいイビキ……誠二は持ち前の図太さからからかそのまま眠り続け、香は神経を張り詰めていたからだろう、糸が切れた人形のように深い眠りにつき……図太くも無く、繊細でもない勇樹は、朱実の巨大なイビキを聞き続け…… (……どうして俺は、朱実を叩き起こさなかったんだろう?)  ……体調は最悪だ。  ゾンビのような勇樹の眼差しに、思わずあとずさる一枝。あからさまに眼を逸らし、咳払いをする。 「え、ええと、それじゃあ今日は武器の扱い方を教えます」 「剣で共鳴体を切れば良いんだろう? それ以外にどんな使い方があるんだ?」  容赦なく突っ込む誠二。 「そうだね。君の場合は……間合いの詰め方とか、距離の取り方とかを、模擬戦で」 「……あの……私、は?」 「香さんは……じゃあ、誠二君と一緒に……」  香から視線を上げると、誠二はすでに集団戦用のシュミレーションルームに向かっている。 「ちょ、ちょっと誠二君! 勝手な行動は」 「キャアァッァア! 鞭がぁぁア!」  脇ではまた『グリンガム』が、使い手である朱実をがんじがらめにしている。床や壁を破壊していないだけ、昨日よりはマシだが。  一枝は額を抑えて、 「……勇樹君、君は香さんを連れてシュミレーションルームに行ってて。すぐに私も後を追うから」  それだけ言い残すと、朱実に絡まった『グリンガム』を1本1本慎重に外していく。  まだ大した指導も受けていない自分達が単独行動をするのは、あまり良くないのではないか?  勇樹は思うのだが、脇では香が所在無さげに佇んでいる。  何より、誠二を一人にしておくのも考え物だ。そう思った勇樹は、香と共にシュミレーションルームに向かった。