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「彼の性格・状況判断診断テストだが」
「何か問題でもあった?」
性格で問題があるのは、むしろ誠二ではないか。
「状況判断が、あまりにも冷静過ぎる」
状況判断力が、百点。
……勇樹の数少ない長所が、どうして問題点なのだ?
顔色から一枝の疑問を読み取ったのか、孝弘は椅子をギイ、と鳴らし、
「ん。いや、俺の思い過ごしかもしれんが」
首を横にふった。
「もう……適当な事言わないでよ」
拗ねるようにそう言うと、今後の日程の調整、今日破損してしまった施設の報告をし、一枝は退室した。
それから、孝弘は再度資料に眼を通す。
手が止まる。紙面に書かれた名は八神勇樹。
「確かに、状況判断は良いに越した事はないが……新人にしては、良過ぎる」
言い換えれば、打算的過ぎる。
……杞憂に終われば良いんだが……
風が窓を叩き、孝弘の不安を示すようにゴトゴトと鳴った。
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