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しかしさっきも言ったとり、その一つ一つが最上級の難題で……しかも、
「だけど、勇樹君はどうすれば良い訳? 『インヴィテイション』の、基本戦闘速度を計る神経適合率は五十一%で、このスクール始まって以来の最低点。武器の威力を決定するエネルギー総量も、今期生の中では最低点。という事は、ジャケットやヘッドギアを通す事によって自身から発生している電磁波を増幅し、相殺する『中和膜』の強度も弱いんだから……しかも、持続時間も短いんだよ。その上回復速度も遅くて……」
こればっかりは、どうしろと言うのか?
「彼に関しては七人の案以前に、お前も同意したろ?」
「……そうだけど」
「ここまでひどいとは思わなかった、か?」
言うべき言葉を掠め取られ、一枝は口を開閉するが、
「彼が選んだのは銃だろう?」
「……父さんに言われた通り、一応『ハウル・オブ・ヒート』は渡しておいたけど」
いくら命中精度が高くても、エネルギーの総量が低くては一撃で仕留め切れない。最悪、ワン・アクションで弾丸を弾かれて、隙を晒す事になる。
「その様子だと、まだ気付いていないな」
そう言うと、孝弘は一枚の紙を取り出した。射撃訓練に使われる的だ。中心に穴が一つ空いており、そこから少しずれた所に穴が二つ、さらに中心からずれたところに一つ。
一枝はそれを難しい顔で見つめつつ、
「これが?」
疑問の声を絞り出す。
だが孝弘は不敵な表情で、
「ま、いずれわかる。そう悲観するな」
慰めにもならない言葉をかけるのみ。
「ただ、気になる事はあるがな」
と、今度は孝弘。
さらに不安要素が増えるの?
一枝は眉をひそめつつ、もうどうにでもなれと言わんばかりに孝弘に先を促す。
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